2022.11.12
朝日や夕日といった光が差し込み、海からの風が抜け、背後には森が広がる、沖縄の自然と景色を堪能できる絶好のロケーションです。
場所は沖縄の海や空を一望できるなだらかな傾斜面の敷地でした。
朝日や夕日といった光が差し込み、海からの風が抜け、背後には森が広がる、沖縄の自然と景色を堪能できる絶好のロケーションです。
しかし海側に隣接した敷地には別事業者の建設計画があり、「目隠し」と「眺望」という相反する要望が求められました。
そこで、目隠しとなる壁を斜めに立ち上げ別事業者の建物を隠し、斜めの壁の先端から水をプールに流す事で「海から水が流れ込むような体験」を仕掛けました。
「水が流れる斜壁」は、「外からの視線を遮る」事と「内からの海への眺望を確保する」事を同時に実現でき、また遠くの海が近くに感じられるような連続感を生み出します。
気軽に体験できるバーチャルが増える中、自然の中での体感は日常では得られない感動や心を豊かにする機会を与えてくれます。豊かな自然環境に作られる建築が大切にすべき事は、その体験を生み出す土地の魅力を「建築を通じて最大限引き立てる」事だと思います。